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セルフケアとは


セルフケアとは

セルフケアとは、自分で自分の状態を知ることができ、日常の中で疲れた体を癒すことが出来るリセットの方法です。平成15年に施行された健康増進法においては、国民の責務として、「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない」(第一章 総則 第二条)とセルフケアの必要性が述べられています。また、近年は、不調の緩和や病気の予防等だけでなく、ダイエットや美容等においても、セルフケアは大きな話題となっています。このように、今後、人々の健康を維持し、高めるセルフケアの必要性はますます高まってくると言えるでしょう。

経絡リンパマッサージ協会は、東洋医学と西洋医学の理論と手技を合わせた経絡リンパマッサージを用いて、自身の体を自分でケアする方法を推薦します。経絡リンパマッサージ セルフケアアドバイザー講座を通して、一生涯使える経絡リンパマッサージの正確な知識と方法を身につけ、一人でも多くの方々にセルフケアを実施して頂き、健康で充実した生活を送って頂ければ幸いです。

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セルフケアの効果

経絡リンパマッサージの知識と手技を用いたセルフケアにより、いつ、どんな時でも自分で自分の健康管理をすることができるようになります。日常生活の中で、自然と疲れは溜まってくるものです。そこで、日々のセルフケアにより、体の状態を把握し、効果的な処置を行うことにより、体を本来の健康的な状態に戻すことができます。毎日僅かな時間でも良いので、自分と向き合ってセルフケアを行ってみて下さい。

マッサージの効果以外にも、例えば、下記のような症状にもセルフケアは効果を発揮します。


足のむくみ
 不規則な生活や運動不足等の原因等により、水分代謝が悪くなり、不要な水分が体内に溜まっている状態がむくみです。東洋医学的には、体内の水分に関係する経絡を刺激して、津液(しんえき*1)の流れを良くすることにより、むくみを改善します。一方、西洋医学的には、リンパの流れを良くし、老廃物や余分な水分を排泄させ、むくみを改善します。経絡リンパマッサージによって、これらの双方の流れを同時に良くすることができ、効果的にむくみを改善することができます。

  • ※1・・・臓腑や肌肉、皮膚など、各所を潤す体の水分の総称を表します。

末端の冷え
 体には、常に一定の体温を保とうとする働きがあります。そのため、体内の血は絶えず変化しながら、体温のバランスを調整します。このバランスが崩れた時、冷えの症状が現れる場合があります。東洋医学では、この血の滞りを瘀血(おけつ)といい、血に関係する経絡を刺激して、気血の流れを良くすることにより、冷えを改善します。一方、西洋医学では、血液中の老廃物や悪玉コレステロールが血液の循環の滞りを作り、それが冷えに繋がると考えられています。そこで、リンパの流れを良くすることにより、血液を浄化し、血行を促進させることにより、冷えを改善します。経絡リンパマッサージによって、これらの双方の流れを同時に良くし、末端の冷えを改善します。

肩こり
 現代人の多くが抱える肩こりは、不規則な生活習慣による内臓の疲れと、ストレスによる神経疲労等に原因がある場合があります。東洋医学的には、気や血、津液の滞りが症状を起こすと考え、これらに関係する経絡を刺激して、血の流れを良くし、内臓の疲れと神経疲労等を緩和することにより、肩こりを改善します。西洋医学的には、筋肉内部にある毛細血管の圧迫が症状を起こすと考え、リンパの流れを良くすることにより、血液循環を良くし、老廃物の排泄力を高めて流れを改善します。その結果、筋肉の緊張がほぐれ、肩こりの症状が改善します。経絡リンパマッサージでは、これらの双方の流れを同時に良くすることによって、肩こりを改善します。

また、下記のような美容的な効果も期待できます。


目の下のくま、くすみ
 パソコンによる目の疲れや睡眠不足、不健全な食生活等の生活習慣が主な原因である場合があります。東洋医学的には、血に関係する経絡を刺激して、気血の流れを良くすることにより、目の下のくまやくすみを改善します。西洋医学的には、顔や首のリンパの流れを良くすることにより、目の下のくまやくすみを改善します。経絡リンパマッサージでは、これらの双方の流れを同時に良くし、顔や首だけではなく、全身の経絡やリンパ、血流の流れを良くすることにより、目の下のくまやくすみを改善します。

食べ過ぎ
 お腹がいっぱいであるにも関わらず、何か食べたいと思うのは気持ちの疲れが多く、神経のバランスの乱れが原因である場合があります。東洋医学では、気の乱れにより内臓の不調が生まれると考え、内臓や神経に関係する経絡を刺激して、気血を調整することにより、神経の乱れを整え、食べ過ぎを改善します。西洋医学では、ストレスによる神経の乱れにより、内臓が興奮すると考え、主に足やお腹のリンパの流れを良くすることにより、神経を落ち着かせます。そして、胃腸の働きが正常に戻り、神経の乱れを改善します。経絡リンパマッサージによって、これらの双方の流れを同時に良くし、食べ過ぎを改善します。

お腹太り
 下半身の冷えにより、全身の代謝が下がっていることが原因である場合があります。東洋医学的には、代謝の改善に関係する経絡を刺激して、気血の流れを良くすることにより、お腹太りを改善します。西洋医学的には、お腹や下半身のリンパの流れを良くすることにより、今まで滞っていた体の中の老廃物や余分な水分が排泄されやすくなり、全身の代謝が上がるので、お腹太りが改善します。経絡リンパマッサージによって、これらの双方の流れを同時に良くし、お腹太りを改善します。

経絡リンパマッサージの知識と手技を用いたセルフケアには、上記の他にも、病気の予防や美容の維持、ダイエット等の健康面に与える様々な効果があります。日々の僅かな時間でも、自分の体に目を向け、愛情を込めて処置をすることによって、心と体のバランスを整えることができるようになります。

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セルフケアの活用例

下記は一例ですが、経絡リンパマッサージの知識と方法を用いたセルフケアは、様々な場面で活用して頂くことができます。

柔道整復師・セラピスト・整体師・エスティシャン等の方々  東洋医学の知識と方法を身につけ、セルフケアの概念を取り入れることにより、仕事の幅を広げることができます。また、サービス内容の充実にも役立てることができます。例えば、不調がある方に対して、経絡の観点から改善する方法をアドバイスすることができます。
鍼灸マッサージ師等の方々  セルフケアの概念を取り入れることにより、仕事の幅を広げることができます。例えば、症状に対して経絡と経穴からのアドバイスだけでなく、リンパの流れからのアドバイスをすることができます。
美容師・理容師・美容アーティスト等の方々  東洋医学と西洋医学をもとにしたセルフケアの知識と方法を身につけることにより、仕事の幅を広げることができます。例えば、健康面や美容面の不調のある方に対して、理論的なアドバイスを提供することができます。
カウンセラー等の方々  体のケアから心のケアに繋がるセルフケアの知識と手技を身につけることにより、仕事の幅を広げることができます。例えば、精神的疲労による神経の乱れがある方に対して、心身の不調を改善するアドバイスを提供することができます。
看護師等の方々  東洋医学の知識と手技をもとにした概念を取り入れることにより、仕事の幅を広げることができます。例えば、不調の緩和法や病気の予防法として、経絡とリンパの流れを改善する方法を伝えることができます。
ホームヘルパー・介護福祉士等の方々  東洋医学と西洋医学をもとにしたセルフケアの知識と手技を身につけることにより、仕事の幅を広げることができます。例えば、体を動かさなくなることにより、体力や筋力は衰えてきます。セルフケアをすることで健康維持のための運動になり、またそれが病気の予防にもつながります。
一般の方々  セルフケアにより、体の内側から健康になり、不調を改善し、病気を予防すると共に、美容面での効果も高めることができます。また、家族や友人などの身の回りの方々に対して、健康や美容に関するアドバイスをすることができます。

上記以外にも、様々な方々に、経絡リンパマッサージの知識と手技を用いたセルフケアを活用して頂けます。自身で体感し、それを伝えることにより、多くの方が喜び、幸せの連鎖が広がります。

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セルフケアの基本手技

下記は基本となる四つの手技です。


①さする
・新陳代謝を促進します。
・血液やリンパの流れを促進します。
・手を密着させて気持ちの良い強さで行います。

②おす
・経絡や経穴を刺激する方法です。
・血液やリンパ、気の流れを促進します。
・まずは手を当て、押す時は息を吐き、息を吸いながら戻していきます。

③もむ
・筋肉に刺激を与えます。
・皮下脂肪を減らしたい場合に効果的です。
・左右の手を交互に動かし、ねじるようにもみます。

④たたく
・血行促進し筋力を高め引き締めます。
・神経を鎮静する効果があります。
・手首を柔らかく使い、手のひらをくぼませ空気を含むようにたたきます。

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セルフケアを安全に楽しむ為に

経絡リンパマッサージの知識と手技を用いたセルフケアは、基本的には実施する場所や時間を選びませんが、下記の注意を守るようにして下さい。また、気になる症状が治らない場合や、より強く症状が現れるようになった等の変化があれば、すぐに専門家への相談や医療機関の受診を行ってください。

  • 重傷疾患のある方は、主治医と相談しながら行って下さい。
  • 発熱時や重症な疾患がある場合は行わないで下さい。
  • 怪我がある時や妊娠初期は控えて下さい。
  • 皮膚に傷や湿疹等がある場合は控えて下さい。
  • 食後2時間以内や飲酒後は控えて下さい。
  • マッサージを行う部位と手は清潔にして下さい。
  • マッサージ中やケアの後は十分に水分を摂って下さい。

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