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役立つ東洋医学 part1


こんにちは、経絡リンパマッサージ協会の星野です。

今回は、これからのケアに「役立つ東洋医学 part1」をご紹介させて頂きます。

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~心身のリズムを調和させることが健康への第一歩~

・春はイライラしやすい

・夏は夏バテで胃腸が弱くなる

・秋は肌の乾燥に悩まされる

・冬は冷えがつらい

これらが年を重ねるたびにひどくなってきている、という人がいます。また、「春は花粉症が年々早い時期に現われるようになってきた」「一年を通して冷え性である」「夏に汗が出にくくなった」などというように、カラダに現われる季節感が乱れている人もいます。東洋医学では、こうした不調は偶然に生じるものではないと考え、自然界と人間のカラダは密接にかかわり、自然界にあるすべてのものと、カラダの中の臓腑、器官、組織などの働きはつながっているとしています。本来、人間のカラダは一定の周期をもって変化をしています。これを生体リズムといい、健康を保つ上でなくてはならないものです。その基本となるのが一日のリズムです。

朝、昼、夕方、夜の時間の経過とともに睡眠と覚醒が起こります。それによって、カラダの中の臓器や器官の機能を調整する自律神経の副交感神経と交感神経の働きが変化します。起床前から徐々に起き上がり夕方になるとピークを迎える体温や、睡眠中に活発になるホルモン分泌など、カラダの中では二十四時間、さまざまな変化がおきています。また、一日だけではなく、一週間や一ヶ月単位でのカラダのリズムもあります。特に、女性のカラダには、約二十八日周期で変動する女性ホルモンや肌のターンオーバーのサイクルがあり、顕著に変化が表れます。

さらに、一年のカラダのリズムもあります。

日本には春、夏、秋、冬の四季があります。夏から秋への変わり目で、暑い日が続く時期を長夏(土用)といい、五季で東洋医学では表されます。季節ごとの天候や温度、湿度の変化によって、心身の状態は大きく左右されます。「私は毎年、春になると体調を崩しやすい」「湿気が多い季節は苦手」など、それぞれカラダが感じていることでしょう。

つまり、自然の中にカラダをまかせ、自然界のリズムと同調させることによって、病気を予防することができるのです。

☆覚えておきたい季節の特徴☆

【春】春の気が活発になるにつれ、体内の新陳代謝が盛んになり、活動エネルギーの消費量が増える(2/4頃〜5/6頃)☆ダイエットをはじめるなら今から始めるといいですね。

【夏】春に増して気が強くなるが、暑さと湿度の高さから気分が落ち着かず、不安定になりがちになる(5/6頃〜8/8頃)

【長夏】一年でもっとも暑い日が続き、消化吸収の働きが衰え気味になり、活動エネルギーが消耗する(7/23頃〜9/8頃)

【秋】暑さで消耗した体力がしだいに回復し、体内の機能が安定してきて、各器官が調整の働きに入る(8/8頃〜11/7頃)

【冬】活動エネルギーが体内にこもり、気温の低下によって健康を乱す。カラダが休息に入る(11/7頃〜2/4頃)

人のカラダは季節の影響を受けています。人も自然の一部という東洋医学の考え方です。自然界のリズムに逆らわずに、季節の変化に対応させて過ごすことができれば、これからも元気に病気を予防していくことができることを、中国古代の医学書では教えてくれています。

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病気をよせつけないカラダ作りを始めてみては、いかがでしょうか?

次回は、「役立つ東洋医学 part2」をお伝えします。

それでは、次回をお楽しみに。