コラム

リンパマッサージは危険ってほんと?

リンパマッサージが危険なものなのか、悩んでいる女性

この記事を書いた人

一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事

経絡リンパマッサージは、だれでも手軽に始められる、すばらしいセルフケアの方法です。 経絡リンパマッサージを、毎日の健康維持に役立ててください。

KEIさんとRAKU先生のプロフィール

KEIさん
セルフケアをあまり意識してやったことがなかったKEIさん。30代になり、本格的にセルフケアを始めた。
「経絡リンパマッサージでセルフケアをやりたいです!皆さんと一緒にできたら嬉しいです!」”
RAKU先生
経絡リンパマッサージ インストラクターのRAKU先生
「経絡リンパマッサージはとても手軽で、毎日苦労なくできるセルフケアなので、とってもおすすめよ!」
KEIさん

先生!リンパマッサージって、危険なんですか?

RAKU先生

え?どうしたの?急に。

KEIさん

お友達に「リンパマッサージでセルフケアを始めたよ!」って伝えたら、「危ないから止めた方がいいよ。」って言われたんです(泣)

RAKU先生

あらあら。それはちょっと残念なお話ね。お友達はテレビやニュースを見て信じてしまっているのね。

KEIさん

そうなんですか?

RAKU先生

ちょっと詳しく説明するわね。

目次

リンパマッサージは危なくありません!

リンパマッサージは危険性がかなり低いことを伝える女性

最初に結論を言ってしまうと、リンパマッサージの危険性は、かなり低い部類に入ると思います。

世の中には様々なセルフケアの方法がありますが、それらと比較しても、リンパマッサージだけが特別危険度が高いとは言えません。

ではなぜ、世の中の一定数の方が、「リンパマッサージは危険なのでは?」と、心配されているのでしょうか?

よく聞かれる事例に沿って、解説したいと思います。

首のリンパマッサージで突然死の可能性があるので危険?

「首のリンパマッサージを左右同時に行うと、突然死の可能性があるので危険です。」というテレビ番組があったそうです。

この突然死の可能性を解釈すると、「前頚部の頚動脈三角にある頚動脈洞には、血圧を下げるセンサーの役目の頚動脈小体があり、ここを指圧すると血圧下降と徐脈が起こるため、注意しましょう。」ということだと思います。

リンパマッサージをすることで、頚動脈洞が圧迫されて、突然死までも引き起こすというのは、少々言い過ぎ感があると思います。

そもそもですが、リンパマッサージは皮膚の上からリンパの循環を促すように行うものなので、頚動脈洞一点を継続して圧迫し続けること自体、リンパマッサージとは言えません(笑)。

首と肩の格安マッサージを受けて、髄液が漏れる事故を負った

この事故は明確にリンパマッサージとは言われていませんでしたが、「マッサージを受けて、髄液が漏れた!」と、かなり大きなニュースになりました。

詳細なことはわかりませんが、髄液が漏れるほどの衝撃を与えるのは、もはやマッサージとは言えません。
正しい知識を学んだ、あん摩マッサージ指圧師であれば、このような事故は起こらないと思います。

ニュースでは、「格安マッサージを受けて」と、報道されていたようですから、無資格者が無茶な施術をしたのかもしれません。

リンパマッサージを受けたら、肋骨を骨折した。

これも「どうやったら、肋骨が折れるの?」と専門家には、考えられない事例です。
あえて考えてみると、うつ伏せで強く圧迫するような手技をする場合、骨粗相症の方などは、肋骨が折れる(ひびが入る)可能性は、否定はできませんが、それはかなり間違った力加減で圧迫している場合です。

そもそもリンパマッサージを行う上では、そうした圧迫手技はほとんど用いられませんので、リンパマッサージが原因で、肋骨が折れることはありません。

ふくらはぎのリンパマッサージで死亡?

ふくらはぎをリンパマッサージして、血栓がはがれて、肺塞栓症になったというニュースがありました。

これいわゆるエコノミークラス症候群と同じ原因なわけですが、血栓と言うのは、血管の内側に存在するものです。
リンパマッサージと称して、強めのマッサージをすると、血栓がはがれるような可能性がないとはいいきれませんが、それは相当まれなケースと考えられます。

一般の方々がリンパマッサージを受けて、肺塞栓症になった。と言う事例は聞いたことがありません。

まとめ

リンパマッサージ危なくないと説明する女性

いくつかのニュースやテレビの報道などをみて、「リンパマッサージは怖いかも?」と思われている方もいらっしゃるかと思いますが、

我々専門家が言えることは、リンパマッサージは、正しい知識と方法で行えば、安全です。

無資格者が、「リンパマッサージです。」と言い切り、リンパマッサージまがいの施術を行った結果、トラブルになったとしても、それはリンパマッサージが悪いのではなく、無資格者の施術方法が悪いのです。

インターネットはもちろん、地上波のニュースですら、誤解をまねくような表現が積極的に使われたりします。

メディアの情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身でしっかりと判断する必要がありますね。

〜セルフケアセミナーのお知らせ〜

経絡リンパマッサージ協会主催のセミナーの様子

経絡リンパマッサージ協会では、セルフケアとしてのリンパマッサージを、皆様に習得して頂くセミナーや、先生として、指導できようになるセルフケアインストラクターなど、さまざまなセミナーを開催しています。
セルフケアは自分で行うからこそ、正しい知識とやり方を身につけないと、効果も半減してしまいます。
少数精鋭の講座から、皆さんで和気藹々と受講するセミナーまで、ニーズに合わせて随時開講していますので、まずはお問い合わせください。

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この記事を書いた人

一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。

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