冷えと血の流れを解消することがカギ!
社会背景の変化に伴い、忙しい女性が増え、以前よりも深刻な女性の悩みを抱えている人が増えてきました。実際、重い生理痛や生理不順、さらに子宮や卵巣などの女性機能のトラブルをきたしている女性が目立っています。またその低年齢化も年々、顕著なものとなってきています。
今回ご紹介するのは、女性の悩みに対して東洋医学的な原因の改善を目的としたマッサージです。主に冷えを取り除き、血の流れを良くするためのプログラムですが、中でも下半身、下腹部の冷えの解消と瘀血(おけつ)の改善を重視しています。
下半身、下腹部の冷えは生理痛や生理不順、不妊症などの原因にもなります。下腹部やヒップなどの血行を良くするマッサージを続けることにより、自然治癒力を高め、カラダの内側から体質を改善をしていきましょう!
生理前のセルフマッサージ
1、足首周辺のマッサージ(左右5回3セット程度)
女性機能を高めるポイントが集中する「かかと」や足首周辺をまんべんなく親指で押す。
押すと痛いという方は、気持ちがいい程度の強さで押しましょう。
2、足全体のマッサージ(左右5回3セット程度)
足首から太ももまでの外側(胆経)と内側(脾経、肝経)を同時にさすり上げる。
ともに血と関係が深い経絡なので、内側をさする時は、足の骨のきわを意識してさすりましょう!
3、さらに女性の悩みに効果的なツボを押すと効果アップ!!(5秒間3回程度)
『三陰交』(さんいんこう*2)
ツボ位置:内くるぶしから指4本分上の骨のきわあたり
『血海』(けっかい*3)
ツボ位置:太ももの内側にあり、膝の縁から指3本分上にあたり
三陰交と血海はセットで押すと効果アップです。
親指をツボにあて、体重をかけながら、気持ちいい程度の強さで押しましょう。
※生理の2〜3日前からツボを刺激すると、痛みが和すらぎ、症状を軽減する予防効果もあります。
4、ヒップのマッサージ(左右5回3セット程度)
仙骨(お尻の三角の骨)の周辺に沿ってゆっくり丁寧にさする。
ここは女性疾患に効果的なツボがあり、冷えている場合は温まるまでさすると効果的。
5、鼡径部のマッサージ(左右5回3セット程度)
外側から内側に向かって鼡径部をさする。
婦人科系機能の弱い人は、ここがかたく、押すと痛い傾向がみられます。
まとめ
生理痛や生理不順などのつらい症状を、「体質だから」といって諦めてしまわずに、今日からほんのわずかな時間だけでもセルフケアをし、本来の健康な機能を取り戻しましょう!
*1)瘀血(おけつ):血の滞りを表します。
*2)三陰交(さんいんこう):足の太陰脾経、足厥陰肝経、足少陰腎経、三つの陰経が交わるところを表します。
*3)血海(けっかい):海は、戻り集まるところ表し、血は血液を指します。この血海のツボは、血と関係が深くあります。