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実践編「冬の経絡リンパマッサージ・セルフケア」


こんにちは、経絡リンパマッサージ協会の星野です。

今回は、実践編「冬の経絡リンパマッサージ・セルフケア」として、冬に行うと効果的なセルフケア法をご紹介させて頂きます。

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〜冷えからくるトラブルを予防して快適に過ごす!〜

寒くなると、手足が冷えて辛い、夜眠れないなどの症状が現れる人が多くなります。

皆様、冬の寒さで体を動かす気力が低下していませんか?

動植物と同様に、冬には人間の体も成長や代謝が鈍くなってしまいます。

けれども、体の中の新陳代謝や免疫力まで低下すると、様々なトラブルに繋がりますので、体全体を温める工夫を取り入れましょう。

東洋医学の考え方である五行説で、冬に対応する五臓は「腎(*1)」です。

腎が健康であれば、他の臓器の働きも円滑になります。

そのため気力に満ちた状態で冬を送る事ができます。

逆に弱ったときは、次のような症状を引き起こします。

全身の活力が失われ、気力が低下するだけでなく、白髪が増える、視力が衰える、忘れっぽくなる、耳が聞こえ難くなる等の、老化現象に結びついてしまいます。

この五臓五腑の司令塔のような役割をもつ腎のバランスを整え、体のトラブルを避けるようにして下さい。

☆☆手足の冷えを緩和するマッサージ☆☆

①脚と足の甲をさする

・脚の内側に両手の親指をあて、脚の付け根に向かってさすり上げる。

・次に足の甲の指の間から足首に向けて、両手の親指でさする。(左右5回3セット)

②手の甲と腕をさする

・手の甲を反対側の手のひらでさすり、腕の内側外側をわきの下に向かってさすり上げる。(左右5回3セット)

③お腹のツボを押す

・関元(かんげん)(*2)のツボを、両手のひらを重ねて温めるようにやさしく押す。(5秒3回程度)

・ツボの位置;カラダの正中線にあり、臍から指四本分下の位置にあります。(親指以外の指でツボの位置を探します。)

脚のマッサージは、くつろいでいる時や眠る前等に行う習慣にすると、徐々に血行が改善されます。

また、入浴後のカラダが温まっている時に行うと、よりマッサージの効果が高まります。

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いかがだったでしょうか?

次回は、冬に起こりやすい症状である腰痛に対して効果的な、実践編②「冬の経絡リンパマッサージ・セルフケア」でお伝えします。

それでは、お楽しみに。

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*1)腎とは、腎臓をはじめ、膀胱、生殖器、骨、骨髄、耳などを指します。生命の根源である生殖機能をつかさどるほか、精力や根気を維持する「精」をつくり、貯蔵し、全身に行き渡らせ排泄に至までを維持する、五臓五腑の司令塔のような役割をもっています。

*2)関元‥ 「関」はせき、閉ざすを表し、「元」はもと、頭、元気などの意味します。関元は陽気の元である元気に関わる穴。