東洋医学の養生〜冬〜
こんにちは、経絡リンパマッサージ協会の星野です。
今回は、「東洋医学の養生~冬~」として、東洋医学で考える冬のメカニズムをご紹介させて頂きます。
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〜体は休眠モード、冷えによるトラブルを回避する〜
東洋医学では、冬をエネルギーが低下する季節と考えます。
この冬に体に対して影響を及ぼす外因を「寒邪」(かんじゃ)といいます。
寒邪の性質は下記の通りです。
1、「陰」(*1)の性質を持ち、体を冷やします。
2、収縮・凝固させる作用があり、体内に侵入すると、気や血の巡りを悪くさせ、冷えを招きます。
3、毛穴を収縮させ、悪寒がしたり、汗をかき辛くなります。
4、侵入した部位に痛みをもたらします(頭痛、関節痛、腹痛、喉の痛み等の風邪の症状は、寒邪の仕業と考えられています)。
冬は、一年の締めくくりと一年の始まりがある人生にとって大切な季節です。
この季節の養生法の一つとして、まずは「冷え」から身を守ることを心がけて頂きたく思います。
それでは、どのように養生すれば良いのでしょうか?
下記の食材は、体を温め、寒さを乗り切るのに有効とされています。
活動エネルギーとなる根菜 【大根、レンコン、たまねぎ、かぶ】
「腎」を補う塩辛い食材 【ひじき、しじみ、昆布、牡蠣(かき)】
ビタミンCを含む柑橘類 【みかん、きんかん、ゆず】
脂の乗った魚介類 【帆立、サバ、いか】
上記のような季節の旬な食材は、冬に消耗したエネルギーを補い、身を守るための基盤を作ってくれます。
ただ、食欲も旺盛になり、体に蓄えやすい季節ですので、食べ過ぎには注意をしましょう!
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いかがだったでしょうか?
次回は、この冬に対して、どのように改善すると良いのかを実践編「冬の経絡リンパマッサージ・セルフケア」でお伝えします。
それでは、次回をお楽しみに。
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*1、陰の気とは、静的な性質を持つものです。自然界では冬、夜、月。カラダの状態も女性、下半身、胸腹部を表します。